現在の円安をわかりやすく説明|先の見えない日本から資産を守る方法

コラム

 円安ドル高

円安ドル高とは、円が売られ、ドルが買われている状態です。別にいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、現在の円安はあまり良くない状態と言えます。現在の日本の状況が心配ですか?最後のコンテンツでは、個人でも簡単に出来る今後の対策を紹介しています。ご興味のある方は是非記事をお読みください。

 現在2022年の円安の原因

現在2022年の円安の大きな原因は、日本と米国の金利の差がひらいたことにあります。2022/04月 1ドル125円になりました。これは、6年10ヶ月ぶりとなります。通常では為替相場は4~5年スパンで円安、円高を繰り返しています。

 これまでと違う円安

しかし現在の円安はこれまでの円安とは違う!と言う声が多いのが現状です。なぜ、これまでの円安とは違うと言われているのでしょうか?それは、一時的な円安ではなく長期的な円安になる可能性が高い!と言うことです。これまでよりずっと深刻で今後は、さらに深刻な事態になる!と言われています。

 通貨安は国力低下シグナル

通貨価値は国力と関係します。通貨価値の下落は国力の低下を示唆します。日本の通貨価値は現在世界的に見ても非常に弱いものになっています。じつは、ロシアより弱いとされています。

ロシアの通貨は戦争の開始と共に暴落しました。その時プーチン大統領は、通貨安に歯止めをかける為に、天然ガスの支払いや、ロシアへの支払いは全てルーブル決済しか受け付けないと表明しています。この動きで通貨安を止める事になっています。その時、対円ではルーブルに対しても通貨安になっています。先進国でこの値動きは、日本の円だけです。それだけ、日本円は存在感の無いものとされているのでしょうか。

 1ドル125円を突破した経緯

2022/3/28 日銀による連続指値買いオペ


連続指値買いオペとは簡単に言うと、大規模な国債の買い入れで指定した金利以上にならないようにコントロールした。このときは3日間で2兆円規模、初日で為替取引関係者等は、日銀が金利を上げる事はしないと判断する事になります。米国は段階的な金利の上昇、日本は現状維持という事で今後米国と、日本で金利差がさらに開く事が決定的になる事で、結果ドル買いに走り、1ドル125円を超える状態になりました。実に6年10ヶ月ぶりの円安となります。

 単純に日本も金利を上げれば解決するのでは?

米国と同じように日本でも金利を上げれば全て解決するのでは?と思う所ですが、そうではありません。通常は景気が良いと金利を上げる事が出来ます。景気が悪いと金利を下げて市場の加熱度をコントロールするのが中央銀行の金利政策における一般的なセオリーです。今回は、日本では、景気が良くないので、金利を上げる事は、セオリーと逆の政策になってしまうのです。なので、日銀は絶対に金利を上げる事はできないのです。

 中央銀行の金利政策に失敗した例

一番最近で、金利政策に失敗した国があります。それはトルコです。トルコの通貨はトルコリラです。トルコリラはエルドアン大統領の独断で、セオリーと逆の金利政策を実施する事でおおきな失敗しています。トルコはここ10年で通貨価値が10分の1になっています。日本もこのような状態にならないとは誰も言えない状況です。そうなってしまってからでは遅いのです。国の政策がうまくいく事をじっと待っているだけでは不安ですね。個人でもなにか出来る事を自分で考えて実行するいい機会ではないでしょうか。

 消費者物価上昇率で景気判断

景気の良し悪しの判断は非常に難しいですが、物価の上昇率を見て判断する事ができます。

物価上昇率(OECD)です。
2022年 OECD(物価上昇率)
物価上昇率の 平均7.2%

アメリカ7.5%
韓国3.6%
日本0.5%
2022年 OECD(物価上昇率)


日本は0.5%しかなく、韓国より低い数値となっています。

 デフレ

「デフレ」=物価安
デフレは不景気「インフレ」=物価高
インフレは好景気だが、緩やかでなくてはならない。
急激なインフレは好景気と言えない。現在の日本は、デフレと言えます、世界の物価から見れば、日本は、物価安です。しかし、最近はロシアの戦争の影響もあり、物価高に傾いて来ています。でもこれは、好景気の予兆と取れるわけではありません。非常に残念ながら「悪いインフレ」と言えます。

 なぜ日銀は金利を上げなかったのか?

日銀が金利を上げる事をしないのは、セオリー通りと言えます。「通常のセオリーとは、物価高で加熱した経済を冷ます為金利を上げる事がセオリー」です。物価上昇率が0.5%と言う事で、日銀は金利を上げる事が、上げたくても上げる事が出来ないと言えます。当面の間は日銀は金利を上げる事ができません。という事は当面の間は、米国との金利の差が埋まる事はありません。この円安はしばらく続く事になります。現在の日本はトルコと同じ道に進み出しているという声もあるほどです。

 出口の見えない円安

失われた30年のつけが回ってきた状態と言えます。金融政策を打てない事はわかっています。日本政府は円安を見守る事しかできません。打つ手なし状態です。まさに出口の見えない円安となっています。

 今後の日本の見通し

少子化問題に、円安、国力低下。明るい未来を想像する事は難しいかもしれませんが、もちろん希望はあります。現在の日本で期待できることはなにか?もちろん、産業の活性化が最優先事項です。世界的に強い産業を持つことです。強い産業こそが今後の日本にとって最も必要な事の一つに上げられます。個人的には量子コンピューターの分野で世界の覇権を握って欲しい!と思っています。量子コンピューターは世界を変える力を持っています。量子コンピューターは、あの有名なブロックチェーンですら破壊する事が可能とされています。日本は量子コンピューターの基礎を作ったと言ってもいいほどに貢献しています。世界と並ぶような産業化に期待をしたいところです。

 個人でも出来る今後の対策2点

1点目は、個人でも出来る対策は資産を円だけではなく、ドルも持つ事です。実際に日本政府も、国も円だけでは無く、さまざまな通貨や、金も持っています。個人で出来る事は限られていますが、対策としてはこれしかありません。2点目は、資産を円だけではなく、暗号資産でもつ事をおすすめいたします。暗号資産は、投資として、株より手軽に、少額でもする事が出来ます。将来性も十分あるので、資産の一部を暗号資産で持つチャンスです。今のような円安時代には資産を暗号資産で持つのに丁度良いのです。

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yasu

yasu

fx_noback運営者です。 テクニカル分析の研究を開始して10年以上が経過しました。 これまでの成果に満足している反面、まだまだ向上の余地はあると日々感じております。テクニカル分析とトレード結果は必ずしも一致するとは限りません。しかし、テクニカル分析がより高いレベルで理解できるようする事こそがこの教室の使命だと実感しています。fx_nobackは、テクニカル分析オンラインレッスンにて相場分析を軸に、トレードテクニックを学ぶ場所です。 一人でも多くの方に満足していただけるように、これから先も最新の分析方法やトレードにおける思考の順序をより分かりやすく理解できるように受講内容を充実させる努力につとめていきます。簡単ではありますが、ごあいさつとさせていただきます。

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